5月も半ばになりましたね。
5月後半に迎える二十四節気の小満は、万物が次第に成長し天地に満ち始める頃。
陽気が良くなり初夏の気持ちのいい季節といえるでしょう。
春の気候から少しずつ暑さも感じられるようになり、麦の穂が育ち、田植えの準備が始まります。
秋に蒔いた麦に穂がつく頃にあたり、その出来具合に「少し満足する」が語源という説や、これからだんだんと満ちてくるという意味で、小と言う字があてがわれ小満となったという説もあります。
この季節には、数日間にわたって梅雨のようなぐずつく空模様が続きます。
これは本格的な梅雨になる前の、「走り梅雨」「梅雨の走り」と呼ばれる天候です。
それが明けると陽気が戻りますが、そのあとに本格的な梅雨がやってきます。
5月 【和風月名 皐月】
立夏 5月5日~5月19日
初候:蛙始鳴 (かわずはじめてなく) 5月5日〜5月9日頃
次候:蚯蚓出 (みみずいずる) 5月10日〜5月14日頃
末候:竹笋生 (たけのこしょうず) 5月15日〜5月19日頃
小満 5月20日~6月4日
初候:蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ) 5月20日〜5月25日頃
次候:紅花栄(べにばなさかう) 5月26日〜5月30日頃
末候:麦秋至(むぎのときいたる) 5月31日〜6月4日頃
【夏の食養生・身体養生】
夏の養生についてはこちらをご覧ください。
季節の保存食アレンジレシピ
『緑の豆とえびのシンプルリゾット』と『緑の豆のポタージュスープ』
前回ご紹介しました季節の保存食『緑の豆のオイル漬け』を使ったアレンジレシピです。
アレンジレシピ①
『緑の豆とえびのシンプルリゾット』
炊いたご飯でつくる、簡単でやさしい味わいのシンプルなリゾットです。
オイル漬けのオイルには、豆とにんにくの風味が染み込み、塩も加わっているので、調味料として豆と一緒に使います。
緑色の豆とえびの彩りが春らしく、パルメザンチーズとバターの香りも相まって食欲をそそります。
【材料】2人分
・緑の豆のオイル漬け:150g
・むきえび:80g
・玉ねぎ:1/4個(粗みじん切り)
・炊いたご飯:200g
・水:100ml
・緑の豆のオイル漬けのオイル:大さじ1+小さじ1(仕上げ用)
・バター:5g
・白ワイン(または酒):大さじ1/2
・パルメザンチーズ(または粉チーズ):適量
・塩:小さじ1/2
・粗挽き黒こしょう:適量
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【つくり方】
①玉ねぎは粗みじん切りにします。
②鍋にオイル漬けのオイルを入れ、玉ねぎを中火で炒めて軽く塩を振り(分量外)、
玉ねぎが透き通ってきたらえびと白ワインを加えて、えびの色が変わり始めるまで炒めます。
③ご飯、水、塩、緑の豆のオイル漬けを加え、強めの中火で水分が少なくなるまで煮ます。最後にバターを加えて溶かしながら混ぜ合わせ、味をみて塩(分量外)で味を調えます。
④器に盛り付け、パルメザンチーズと粗挽き黒こしょうをふり、さらにオイル漬けのオイルをまわしかけます。
できあがり♪
アレンジレシピ②
『緑の豆のポタージュスープ』
緑の豆のオイル漬けと炒めた玉ねぎ、じゃがいもを合わせてペーストにし、豆乳と合わせるだけで、簡単にポタージュスープができ上がります。
淡いグリーンの彩りで春らしいスープです。
ほっくりとした豆の味わいと、とろっとなめらかな口当たりが楽しめます。
温かいままでも、冷蔵庫で冷たくしても、どちらでも美味しくいただけます。
【材料】2人分
・緑の豆のオイル漬け:100g(オイルを切っておく)+トッピング用:適量(別にとっておく)
・玉ねぎ:1/4個
・じゃがいも:小1個
・バター:5g
・水:200ml(1カップ)
・豆乳:200ml(1カップ)
・塩:適量
・こしょう:適量
・パセリ:適量(みじん切り)
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【つくり方】
①玉ねぎは粗みじん切り、じゃがいもは5mm厚くらいのいちょう切りにします。
②鍋にバターを入れ、玉ねぎを弱火で炒めて軽く塩をふり、玉ねぎが透き通ってきたらじゃがいもを加えて炒め、緑の豆のオイル漬けと水を加えます。沸騰したら豆とじゃがいもが簡単につぶれるくらいやわらかくなるまで10分ほど煮ます。
③火を止めて、ハンドブレンダーで滑らかなペースト状にします。(または、ミキサーで攪拌してペースト状にし、鍋に戻します。)
④豆乳を加えて再び火にかけ、塩とこしょうで味を調えます。沸騰させないように気をつけながら温めます。
⑤器に注ぎ入れ、緑の豆のオイル漬け(トッピング用)とみじん切りしたパセリをトッピングします。
できあがり♪
季節の保存食アレンジレシピ『緑の豆とえびのシンプルリゾットとポタージュスープ』
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