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【季節つぶやき事典】第4回


これまで、二十四節気七十二候五節句について少しお話を続けてきましたが、最後に「雑節」(ざっせつ)という季節についてお話をします。

雑節とは「節分」や「彼岸」と言えば耳なじみがありお分かりになると思います。それらのいわれや、他の雑節についても触れていきたいと思います

【雑節(ざっせつ)】

以前のお話の中にあったように、二十四節気のもとは中国でつくられたものであり、日本の季節に完全に当てはまる訳ではありませんでした。 そこで二十四節気や五節句などの暦日のほかに、季節の移り変わりをより適確に掴むために各節気などの折り目折り目に設けられた特別な暦日が「雑節」です。

雑節は、貴族や武家の儀式ではなく、主に農作業と照らし合わせた季節の目安となっているため、日本の気候風土に合わせてあります。

先人たちの知恵と経験が生み出した日本人の生活文化から生まれた日本独自のものといえるでしょう。

日本で考案された主な雑節は、下記の通りです。



・節分(せつぶん)

新暦2月3日頃。 季節の変わり目にあたる立春の前日で、旧暦では1年の始まりの日にあたります。

厳しい寒さから暖かい季節に移り変わることから、特別にめでたい日でもありました。そのため節分といえば、この立春の前日、つまり今でいう大みそかという特別な日のことを指すようになったのです。



先人たちは目に見えない病気や災害を鬼(邪気)に例えて、それを追い払うための儀式として豆まきをおこなっていました。庶民の間に豆まきという風習が広まったのは江戸時代に入ってからです。

では、なぜ豆をまくのでしょうね?

古くから穀物や果実には精霊が宿るとされていて、豆には“魔を滅する”という意味の「魔滅」(まめ)という漢字もあてられているために、鬼(邪気)を追い払うものとして使用されるようになったそうですよ。



・彼岸(ひがん)

新暦3月21日頃、新暦9月23日頃。 春分、秋分を挟んだ7日間で最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸明け」、真ん中にあたる