【ことごと綴り】春の養生編



だんだんと寒さも緩み始め、目には見えにくい変化の兆しが現れ始める時になります。

身体も良く動けるよう切り替えをして、暖かくなってゆく春への準備をしましょう。


今回は、五季の中の「春」の養生についてのことごとを綴っていきたいと思います。


※五季という考え方は、古代中国で始まった「五行説」と深い関わりがあります「五行説」について詳しくはこちら(※リンク)をご覧ください。







【春の食養生】


春は様々な命の躍動が始まる時期で、成長、発展する季節ですね。

「木の季節」=青(緑)に象徴されます。


五行説でいう肝臓、胆のう系は、自然の「木」が伸びやかに生長するように、全ての臓器が順調であるように調整する潤滑油のような働きをしています。


春先は冬に蓄積した脂肪が一気に血液中に溶けだします。「肝」の働きが悪いと血液の浄化が滞り不調が起こりやすくなる傾向にあります。


特に新しい環境や始まりの多い春は、知らず知らずにストレスを感じているものです。

ストレスが強まると緊張を支配する交感神経が優位になりやすく、血管や筋肉が緊張するために血液の流れがさらに悪くなります。


「肝」の働きを良くする食べ物を摂って、体内の毒素を排出(デトックス)していきましょう!


3月から5月にかけてできる旬のものや、ビタミン、ミネラル、食物繊維、酵素などが多く含まれるもの、苦味と酸味のものを食事に取り入れることを意識するとよいでしょう。



〈おすすめの養生食材〉


・季節の緑黄色野菜(ほうれん草・小松菜・春菊・パセリ・ニラ)

・山菜(蕗のとう・菜の花・クレソン・セリ・三つ葉・よもぎ・ウド・土筆・たらの芽・ゼンマイ・こごみ)

・さや豆(絹さや・スナップえんどう・グリーンピース・そら豆)

・ハーブ

・キャベツ

・アスパラガス

・筍

・春の柑橘類(檸檬・デコポン・日向夏・甘夏・土佐文旦・ネーブル)

・新玉葱・麦・やりいか・ほたるいか・あさり・卵



以下の料理もぜひ参考にしてみてください。



〈おすすめの料理〉


・蕗味噌

・蕗の薹のパスタ

・山菜の白和

・菜の花と卵のオープンサンド

・山菜と甘夏のマリネ

・さや豆とハーブのサラダ

・山菜の天ぷら

・ウドのきんぴら

・春野菜と柑橘のサラダ

・やりいかのフリット

・ほたるいかと空豆のパスタ

・筍の木の芽和え

・筍の味噌漬け

・筍とグリーンピースのごはん

・ハトムギ入りごはん

・ローズマリーポテト

・日向夏とミントのサラダ












【春の暮らしの養生】



日に日に暖かくなり、動植物が動きだしはじめ、私たちも何かと新たな生活がスタートする春。


ぽかぽかと暖かい日ざしが気持ち良いのに、なぜか心や体の不調に悩まされてしまうという方が多いそうです。


実は、気候や生活環境の変化が多い春は、疲れやストレスを感じやすい季節でもあります。

自分では気づいていなくても、環境の変化は少なからず心身にストレスを与えています。


温度の上がり下がりが激しい春。それについていくだけでもカラダにはストレスがかかっているのです。


春の心身の不調を予防するためには、そういったことを知ったうえで、環境の変化や寒暖差によるストレスを軽減・解消してあげることが重要です。



新生活がスタートするこの季節は、心も体も健康な状態で乗り切りたいものですね。 日々の暮らしの中に、対策を習慣として取り入れ、心身がSOSのサインを発する前に上手くストレスを解消してあげることが大切です。


そこで、意識をして取り入れていただきたい3つの習慣をご紹介します。



①軽い運動で血行を促進


コロナ禍で、在宅ワークになっていたり、なかなか外へお出掛けすることができなかったり、運動不足になっている方が多いのではないでしょうか。


意気込んでウォーキングやランニングをしたりするということもいいのですが、長続きさせるポイントとしておすすめなのが「間エクササイズ」や「ながらエクササイズ」です。


ひとつの作業が終わったら立ち上がって軽くストレッチをしたり、動画を見ながら15分エクササイズをしたりしましょう。

気分を切り替えることもできて一石二鳥です。



「ながらエクササイズ」は、歯をみがやドライヤーをかける時間、テレビやスマホを見ながら、足を開いてかかとを上げ下げします。かかとを下ろすときはトンっと少し振動を与えるくらいにしましょう。


“塵も積もれば山となる”です。


習慣化すればかなり良いエクササイズになりますよ。

今日から始めてみてはいかがですか?




②ハーブティーで心も体もリラックス


その日のストレスを翌日に持ち越さないためには、心も体もゆったりとリラックスして温まった状態で眠りにつくことが大切です。


入浴前や就寝前に、鎮静作用やリラックス効果のあるハーブティーを淹れて飲んでみましょう。 心身をリラックスさせてくれるハーブには以下のようなものがあります。


カモミール、ジャスミン、オレンジフラワー、ダンデライオン、レモングラス、ラベンダー、リンデン、セントジョーンズワート、パッションフラワーなど



お好みのハーブティーを気分に合わせて選んで飲んでみてください。 ハーブの香りで心が安らぐだけではなく、体の内側から温まり、寒暖差による肉体的ストレスの解消にも繋がりますよ。




③入浴で心身のストレスを解消


シャワーだけではなく、温かいお湯にじっくりと浸かることは、ストレスで乱れてしまった自律神経の働きを整えることに繋がるといわれています。

今は、様々な入浴剤も市販されていますし、お好みの精油を入れて香りを楽しむのもいいですね。



精油を入れる場合は、直接肌に触れないように、天然塩に混ぜてバスソルトを作って入れます。

この場合、追い炊き機能を使うと塩で風呂釜を痛めてしまう可能性がありますのでご注意ください。


不安な方には、ご参考までに「エプソムソルト」をご紹介します。


エプソムソルトは塩ではなく、硫酸マグネシウムというミネラル化合物で、海水にも含まれるミネラルの一種です。

風呂釜を痛めることなく、身体を内側から温めてくれます。




【バスソルトの作り方】


瓶に90gの塩(又はエプソムソルト)を入れて、お好みの精油を10滴入れて混ぜます。この量でおよそ2回分が目安です。






【春の身体養生】~デトックスのススメ~



冬は気温が低く、代謝が悪くなりがちで、老廃物も知らず知らず体に溜まりやすいのだそうです。


それはなぜなのでしょうか?


私たちは生きていく中で代謝を行い、この時に体内に二酸化炭素や乳酸、アンモニアなどが発生します。こうした老廃物と呼ばれるものや、食べ過ぎた栄養素、化学物質、重金属などが体内に蓄積されていくと、冷えやむくみ、肩こり、肌荒れなど体の不調が起こりやすくなるのです。


これらの毒素は主に汗や尿として体外に排出されますが、冬場には以下のような理由で体外に排出されづらくなります。


・寒さによって体の代謝機能が落ちる。 ・他の季節に比べて汗をかかなくなる。 ・夏に比べて水分をとる量が減るので、老廃物が尿として体の外に出ることが少なくなる。


結果、体の中に毒素がたまってしまい、体の不調が起こりやすくなりがちです。

これらの毒素を排出するのがデトックスです。




簡単にできるデトックスの方法をご紹介します。




①血液やリンパの流れをよくする。


温水のシャワーを鎖骨にあてて、老廃物を運ぶ働きをもつリンパの流れを活性化させます。


次はつま先からひざ、ふともも、股関節へ向かってゆっくりとシャワーをあて、足をマッサージします。


腕は、指先から手首、ひじ、ワキの下と順にあてていき、最後にはおへそを中心に、時計回りにおなかを刺激しましょう。


シャワーをカラダの末端から心臓部に向かってあてていくのが、リンパの流れを促すコツです。




②半身浴で汗を出す。


お湯の温度を38~40度に設定した湯船に、腰まで約20分間ゆっくりと浸かりましょう。

カラダが芯から温まって血行がよくなると、新陳代謝が活発になり、汗とともに体内の老廃物が一緒に排出されてゆきます。

また、血行がよくなることで肝臓に送られる血液量が増えて、利尿作用が高まったり、水圧によって血管やリンパ管が圧縮され、血液やリンパ液の流れがスムーズになりむくみが解消したりします。




③水を飲んで利尿を促す。



毒素や老廃物のほとんどは、尿というカタチで排出されます。ということは尿がスムーズに出る人は、それだけ有害物が多く出るということ。

利尿を促すために、充分な水分補給を心掛けましょう。


2リットルの水を1日のうちの何回かに分けて摂取すると理想的です。

絶対に欠かしたくないのは、カラダの水分量が少なくなる朝起きたときと就寝前、スポーツ後や入浴前後。


体内水分量を増やして、尿の量も増やしてくださいね。



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