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  • 執筆者の写真morinone

【黄梅しごと特別WSレポート】

6月27日(土)10:00~12:00(レポートはこの日の様子です。)

6月28日(日)10:00~12:00


先週に引き続き、梅仕事特別ワークショップを開催しました!


7名様という少人数枠での開催ではありますが、やはり温度のあるキッチンスタジオは色付いて雰囲気が違ってくるから不思議です。


わたしと同じ並びの瓶たちも鮮やかさを増してシャンとしております。

そんな窓辺から、お客様をお迎えするノブさんの様子やワークショップの模様をレポートさせていただきますね。



この日は初夏を感じる梅しごと。


青梅に続く梅しごと第2弾は、完熟した黄梅で、梅干し、梅漬け、はちみつ漬けの3種類を作ります。


黄梅は群馬県の自然栽培梅農家さん北斗の森 tarirari-farm さんより榛名山麓の豊かな山間で実った、農薬不使用・肥料不使用の自然のエネルギーに満ちたものを届けていただきました。



ワークショップ開催1時間ほど前から、梅をひたひたのお水につけてあく抜きをしておきます。




梅の細かい産毛が水をはじいて空気の膜ができるところが可愛らしいから、水に浸かった梅を眺めるのが好きだとノブさんは言います。


そんなところから梅しごとの楽しい時間は始まっているんですね。


他にも3種の梅仕込みの材料をそれぞれに計量して準備。



各テーブルに、ざるにあげた梅や使用する瓶、テキストなどをセッティングして準備は万端です。



入口では本日も、暖簾と看板が皆さまをお出迎え。



皆さんがお見えになりましたよ。


先週同様、入口での消毒、手洗いをしていただき、ドアや窓を開けた換気を徹底しました。


更に、ひとテーブルに2名ずつと間隔をとって着席して頂きました。



まずウェルカムドリンクとしてお出ししたのは、ノブさんお手製「梅シロップジュース」。

喉をすっきりを潤していただきます。



そして、梅についての詳しいお話から。


何度聞いても、この「梅」というものには、素晴らしい力がギュッと詰まっているのだなぁ、と関心させられます。


しかも、ミネラルとクエン酸が豊富に含まれている「梅」に手を施すことで、美味しくなるだけでなく、多くの効能や効果があらわれるというのですから、先人たちの手間暇をかけた試みには感謝、感謝ですね。



その後は早速「梅しごと」の醍醐味であります例の作業へかかります。



なり口のホシ(軸)とくぼみの中の汚れ取りです。



この日ご参加いただいた皆さんは全員「梅しごと」を経験されていて、この作業は難なくこなされていました。


写真をよーく見て下さい。

皆さんが手にされている串、なんだか色がついてますね。


これはノブさんがこれまでの梅しごとの中でいろいろと試した結果、ホシ取りに最高に適したアイテムだそうですよ。


お分かりになる方もいらっしゃるかしら?


答えは、もったいぶって、来年の梅しごとでご一緒するときまでのお楽しみ~!

とさせていただきますね。w



ここから、3種それぞれの仕込み作業に入ります。


まずは、梅干し。

梅漬けの仕込み作業はいたって簡単なのですが、その後ご自宅へ持ち帰って頂いてから続く梅しごとについての説明も丁寧にしていきます。



梅干しって出来上がるまでに大きく3工程あるんですね。赤しそ漬けにするのなら4工程。

①梅漬け

②梅漬けで梅酢をあげて熟成させる。

(赤しそ漬けにする場合 もみじそづくり)

③土用干し(晴天の日3日間、日に当てる)


じぃ~っくりと仕込んだ梅とのお付き合いが始まるわけです。

愛でて、愛でて、ギュッと宝物みたいにいろんな力が詰まった一粒が出来上がるのですね。


次にまろやか梅漬け、はちみつ梅と仕込んでいきます。



左がこの日に仕込んだばかりのまろやか梅漬け。

塩を入れた袋の重石をのせて漬けこんでいます。


右はノブさんが予め仕込んでおいた完成品。

こんな色になっていくんですね。


ちなみに、こちらの瓶は、このまろやか梅漬けに似合うカタチとノブさんがチョイスしたもの。

確かに「まろやか~」に漬かりそう。w




こちらも左がこの日に仕込んだもの。

塩抜きをした梅干しをはちみつとお水につけこんで、甘みが合わさった甘酸っぱい梅漬けになります。

この漬けた梅干しはノブさんお手製白梅干しです。


右がノブさんが仕込んでおいた完成はちみつ梅。



この日のワークショップで仕込んだ梅3種。

あとは皆さんに、ご自宅にて梅しごとの続きをお楽しみいただきます。



この日は、新鮮な赤しそがワークショップ開催中になんとか届いたので早速開封をして葉を摘んで洗って支度をしました。

そして、赤しそ漬けの梅干しに仕上げる場合の「もみじそ」の作り方をノブさんがデモンストレーションしました。





塩を加えてぎゅうぎゅうもみこんでいくと、みるみるうちにしそがしんなりとしてきます。

そして、かたく絞ると濃い黒ずんだ紫のアク汁が出てきました。



しっかりとアク抜きをして白梅酢を加えると赤じそも梅酢も鮮やかな赤に変わるのですね!



左が赤じそを入れずにそのまま漬けた白梅干し。

右は赤じそと一緒に漬けた赤梅干し。



新生姜を梅と一緒に赤じそ漬けにしたり、受け終わった赤じそを乾燥させてゆかりをつくったり、無駄なく全てをいただくく事ができますよ。



こちらは、ノブさんが漬けた5年物の梅干し。

梅酢がゼリーの様になっていますね。

梅に含まれていたペクチンが溶け出して、酸と糖によって、梅干しや梅酢がゲル化しゼリー状になるのだそうです。


梅干しは3年経つと薬効が出ると昔から言われているそうで、まろやかさが増すだけでなく、殺菌効果、血液浄化作用などなどの働きがますということです。


このカメの中にはそんな梅干したちが詰まっていました。



梅干しと一言で言っても、赤じそ漬け、白梅干し、かりかり梅、はちみつ漬けなどこんなに種類が沢山できるんですね。



ノブさんがおススメするびん漬けにすると、こんな風に並べて眺めているだけで、愛着がわいてきますね。


皆さんの梅干しも愛でてもらいながら、熟成して美味しくなり、食卓に並ぶ日がくるのです。

この夏の暑さとの戦いに、是非梅と共に勝利をおさめていただけたらと思います!


ご参加いただきました皆さま、楽しい時間をご一緒させていただき、ありがとうございました!




さて、今月のワークショップはこれでおしまいです。

次回のワークショップについては、状況をみながらとなりますが、計画はしておりますので、楽しみにお待ちいただけたらと思います。


その時まで、相も変わらず、わたしはこの窓辺でモリ乃ネキッチンスタジオの様子や季節についてをつぶやいて参ります。


また、次回お会いしましょう!




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