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執筆者の写真morinone

【豆の教室④〈いんげん豆編〉レポート】


朝は肌寒く曇り空でしたが、午後には清々しい秋晴れとなった祝日の10月10日。


老舗豆専門店 べにや長谷川商店の長谷川清美さんを講師にお迎えして

『豆の教室 第4回目 えんどう豆編』を開催しました。


豆を茹でたり下準備をしている中、参加される皆さんが「いいにおいがするー♪」などと言いながら次々にキッチンスタジオへ入ってくるところから、この豆の教室はスタートします。

そんな和やかな教室の様子をレポートいたします!



『豆の教室』は、豆のおいしさや素晴らしさをより多くの方に知っていただきたい、豆料理をもっと気軽に楽しんでいただきたいという想いから始まり、第1回目「大豆」、第2回目「小豆」、第3回目「えんどう豆」に続き、今回で第4回目となります。

「べにや長谷川商店」さんは、昭和元年より北海道遠軽町にて北海道産の豆類を扱う老舗豆専門店

特に力を入れているのは、農家さんが何代にもわたり北海道でつくっている、ごくわずかにしか残ってない在来種の豆です。

長谷川清美さんは、「べにや長谷川商店」のご長女で、販売会社「べにやビス」の代表取締役。

豆の販路を広げるほか、在来種の豆、農家の暮らし、保存食、郷土食などについての講義をまじえた豆料理の教室を開催し、豆料理や郷土料理など豆の食べ方の普及に力を注いでいらっしゃいます。



また、在来種の豆のを守るため、講演や料理教室、セミナーなど全国を飛び回っています。

さらに、世界各国の豆料理の現状、食文化を取材され、訪れた国はなんと60か国以上!


この日も、取材と豆の販路拡大のための約2ヶ月間のアメリカ訪問から帰国したばかりとのこと。

単身で長期間海外に滞在するという清美先生の行動力とタフさにはいつも驚かされます。



本日の豆のテーマは 「いんげん豆」。


いんげん豆は種類も多く、世界中で最も料理に使われている豆でもあります。

日本では、金時豆、虎豆、手亡、花豆などがよく知られていますね


そして、本日主役となる豆はこちらの5種類。



左上から時計回り

①紅しぼり ②手亡 ③金時 ④栗いんげん豆 ⑤黒小豆


大きさも形も色も模様もさまざま。風味もさまざま。

表情豊かなのもいんげん豆の特徴です。

それぞれの豆の性質をいかし、料理に応じた基本的な調理方法から、美味しくておうちでも作りやすい、いんげん豆のアレンジ料理を清美先生に教わりました。


さて、これらの豆がどんな料理になるのでしょう♪



まずは豆の調理方法から。

どんな料理にするかによって変わりますが、今回は「鍋で茹でる」「炊飯器で炊く」と、おうちでも実践しやすく、わかりやすいように調理方法を絞りました。 豆は前日に浸水してもどしておくのですが、朝キッチンスタジオに来て見てみると、なんと、黒小豆が固くてシワシワになっていて、うまくもどってなーい!!

それを見て清美先生は、「こういうこともあるんだよね。これいいサンプルだわ、こうなった場合はどうすればいいかっていうのもやろう!」と。


さすがです!


そんなわけで急きょ、もどりが悪い豆の対処法も加わりました。

こういうことは、なかなか知る機会ないですからね。

ハプニングがプラスに働きました。w



固くてシワシワだった黒小豆は、裏技で無事にふっくらともどりました。



基本の調理方法は、もどした豆を


①普通鍋(雪平鍋)でかために茹でる。

②普通鍋(雪平鍋)でやわらかく茹でる。

③厚手鍋(ホーロー鍋)でかために茹でる。

④厚手鍋(ホーロー鍋)でやわらかく茹でる。

⑤お米と一緒に炊飯器で炊く。

をそれぞれ清美先生が実習デモ。



まず、「炊飯器で炊く」のは「紅しぼり」。

白と赤の模様がめでたいイメージなので、昔からお祝い事の時に食べられていた豆だそうです。

これをお米、きびと一緒に炊きます。



「鍋で茹でる」は4通りの方法で4種の豆をそれぞれ茹でていきます。


豆をマッシュしたり餡にしたりする場合は、やわらかめに茹でます。

サラダなどで食感を楽しんだり、煮込むなど再度加熱する場合は、かために塩茹で。

また、使う鍋により茹で時間も変わってきます。

「茹でている鍋の音を聞く」とか「豆をお玉で混ぜた時の感触」とか、料理本やレシピを見るだけではわからない感覚的なことのお話もあり、清美先生のデモに、皆さん目を輝かせて見入っている様子でした。



そして、茹で上がった豆をその場でテイスティングするのも楽しみのひとつ。

調理方法によって変わる豆の食感や、同じいんげん豆でもそれぞれ違う味わいを一度に体感するというのは貴重な機会ですよね。


テイスティングするたびに「おいし〜い♪」「豆の味が濃い〜!」などの声が聞こえてくると、「でしょ、でしょ〜♪」と嬉しくなります。


豆が茹で上がったものから、いよいよ料理に展開していきます。

ここからの実習は、ランチの盛り付けまで皆さんにも参加していただきました。



栗のようにホクホクして甘みのある「栗いんげん豆」は、きんぴらごぼうと合わせてコロッケにします。



とってもきれいにカラリと揚がりましたー!美味しそう♪



やわらかく茹でた「黒小豆」は、まず餡にして、砕いた素焼きの大豆を混ぜて丸めて、豆のビーガンスイーツになります。黒小豆は羊羹に使われることもあるのだそう。



スイーツの仕上げをする清美先生。

黒小豆がチョコレートのようになってます。



こちらは「金時」のチリコンカン。数種のスパイスに和の調味料を加えるのが清美先生流。

チェダーチーズとパセリをふって仕上げます。


皆さんの手際のよさとチームワークで、いつもよりスムーズに5品の豆料理が完成しました!

今回のいんげん豆づくしランチはこちら♪

豆が美味しくなる季節、秋にぴったりの豆料理です。



*紅しぼりの豆ご飯

*金時豆のチリコンカン

*きんぴらごぼう入り栗いんげん豆のコロッケ

*手亡のヨーグルトサラダ

*黒小豆のブリスボール


*蒸しかぼちゃ(おまけ)

清美先生が北海道のかぼちゃをお土産に持ってきてくださったので、蒸して、皆さんで分けて食べました。 *黒千石大豆茶


ご飯からスイーツまで、いんげん豆づくしのメニューですが、味わい、食感、見た目もバリエーション豊富な、ボリューム満点の豆ランチセットになりました。







豆の教室は、もともと豆が好きだという方がほとんどなのですが、今回は


「実は豆が苦手なので、なんとか克服したいと思って参加しました。」

「普段は豆をあまり食べないんですけど、今日の豆料理は美味しく食べられました。」


という方が複数いらっしゃいました。


地道ですが、このような方が少しずつ増えていき、苦手だった豆が好きになれるお手伝いができるなら、本当に嬉しい限りです。



教室の終了後には教室で使った豆の販売もあり、ご自宅でもおさらいしてみます!と豆をお買い求めになる方も多かったです。

他ではなかなか入手できない「栗いんげん豆」と「黒小豆」は完売でした。



▼「べにや長谷川商店のお豆」は、モリ乃ネオンラインショップでもお求めいただけます。


美味しくて栄養満点の豆料理が、日々の食卓に並ぶ機会が増えたらいいな♪と思います。



最後に

《ご参加いただいた方の感想》


●お肉を控えたいけれど、代わりのたんぱく質で大豆・・豆腐・・とネタが尽きてきた状態だったので、こんなに満足できる豆料理はとても嬉しいです!ありがとうございました。(40代女性)


●豆が苦手でしたが、チリコンカンやサラダ、デザートなどにすると食べやすく、自宅でも作ってみたいと思いました。(40代女性)


●現在、食生活を改善しており野菜中心にしている中、たんぱく質摂取には豆類の摂取が必須で、美味しく調理するコツとレシピを学ぶ事ができ、大変参考になりました。豆料理美味しかったです。ありがとうございました。(50代女性)


●モリ乃ネキッチンスタジオに来るだけで清々しい気分になります。日本の豆のおいしさやたくさんのレシピを知りうれしいです。鍋から直接味見する豆が予想以上においしくて、いつも楽しみです。(50代女性)

豆の教室にご参加くださった皆さま、どうもありがとうございました!

豆愛がじわじわと伝わり広がっていきますように (^-^)
































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