【日向夏のスパイスマーマレードのアレンジレシピ】『日向夏のチーズムース』
- morinone
- 4月1日
- 読了時間: 5分

季節の保存食『日向夏のスパイスマーマレード』を使ったアレンジレシピです。
日向夏のスパイスマーマレードは、特にチーズとの相性が抜群です。
クリームチーズ、ヨーグルト、生クリームに日向夏のスパイスマーマレードを加えることで、さらに爽やかさがプラスされ、ほんのりスパイスを感じる、さっぱりとしたチーズムースです。
材料を混ぜて容器に入れて冷やすだけで完成するので、お手軽レシピなのもうれしいポイントです。
ムースの中にマーマレードを混ぜ込みますが、仕上げにもたっぷりとトッピングして存分に味わい楽しみましょう♪
日向夏のスパイスマーマレードとクリームチーズの絶品コラボをぜひお試しくださいね♪

【材料】数量:180mlカップ4個分
・日向夏スパイスマーマレード:30g
・ヨーグルト(プレーン無糖):300g
・生クリーム:100g
・クリームチーズ:50g(室温で柔らかくしておく)
・粉ゼラチン:5g
・水(ゼラチンふやかし用):大さじ2
・てんさい糖(砂糖):35g
・グラハムクッキーもしくは全粒粉クッキー:50g
・バター(無塩):15g(室温で柔らかくしておく)
〈トッピング〉
・日向夏スパイスマーマレード:適量
・日向夏の果肉:適量
・ベリー(ブルーベリー・ラズベリーなど):適量
・セルフィーユ(またはミントなど):適量
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【つくり方】
①グラハムクラッカー(全粒粉クッキー)をポリ袋に入れて麺棒などで叩いて砕き、室温でやわらかくなったバターと合わせ、等分にしてカップの底にしき詰めます。

②水にゼラチンをふり入れてふやかします。
クリームチーズは室温におきクリーム状にしておきます。
生クリームは7分だてにホイップしておきます。
③ボウルにヨーグルトとてんさい糖を入れ混ぜ合わせ、クリームチーズ、ホイップした生クリームを順に入れ、都度混ぜ合わせます。②のゼラチンと日向夏スパイスマーマレードを加えて、均一になるよう混ぜ合わせます。

④ ①のカップに、③を流し入れて、冷蔵庫で2時間ほど冷やして固めます。

⑤日向夏スパイスマーマレード、日向夏の果肉、ベリー、セルフィーユをトッピングします。
トッピングはお好みでどうぞ。

できあがり♪

旬の食材 のこと
『日向夏』

宮崎県が全国生産量の約8割を占めており、生産量日本一を誇ります。
なぜなら、日向夏は宮崎県で発見された柑橘で、明治20年に「日向夏」と命名され、県の特産柑橘になりました。
江戸時代1820年頃に宮崎市の真方安太郎氏の庭で発見された柚子の突然変異種と考えられています。
保温用の袋がけを施すなど冬季の寒害防止栽培方法の進歩で安定供給が可能になり、発見当時は酸味が強く少し食べにくかったその果実も、品種改良を重ねることで現在のように食べやすい味へと変化しました。
まさに「日本生まれ、日本育ち」。
現在も大切に育てられて、新しい商品開発や改良が試みられているようです。
続いて高知県、静岡県、愛媛県が主な産地です。
高知県では「土佐小夏」、「小夏みかん」として販売され、愛媛県や静岡県では 「ニューサマーオレンジ」という名称でも生産出荷されています。
日向夏は、果実の色・果肉・香り・味、全てが他の柑橘と違い、世界中でも珍しい柑橘といわれているそうです。
なぜなら、食べる方法が一風変わっているから。
他の柑橘類の様に、皮を剥いて果肉だけを食べるのではなく、りんごの皮むきをするように外果皮(黄色い色がついている部分)のみを薄くむいて、普通は剥いてしまうふかふかの白皮(アルベド)と一緒に食べるのです。
白皮にほんのり甘みがあり、爽やかな酸味のある果肉を一緒に食べることで酸味がマイルドになり、他の柑橘にはない独特の風味が楽しめます。

味わいはグレープフルーツより酸味が少なく、薄味でさっぱりしているのが特徴です。
外果皮にもえぐみがないので、皮を使ってマーマレードなどのジャムにするとおいしく頂けます。
さわやかな香りを生かした果実酒などもおすすめです。
ビタミンやミネラルなどの栄養素をバランス良く含み、白皮(アルベド)と果肉を一緒に食べることで食物繊維も摂ることができます。
日向夏は温州みかんを一回り大きくしたくらいの大きさで、200~250g程度です。
色は明るい黄色で外果皮はなめらか。
形はブンタンを小さくしたような感じです。
露地栽培のものには種がありますが、ハウス栽培されているものは「種なし」や「種が少ない」ものなので、ギフトとして贈られることも多いようです。

露地物は風雨にさらされて成長するため表皮に細かい傷がつきやすいですが、それは自然の環境で育った証です。
シーズンのピークは4月~5月。
(ハウスものは1~2月頃)
日向夏は、4月半ばからに花をつけますが、1つの株では結実しにくい果物です。
受粉を要するので、その受粉のために畑脇には黄金柑などの他の柑橘が植えられ、生産者の方は別の木から花粉を採り、ひとつひとつの花に手作業で受粉させていきます。

そして実となった日向夏は袋かけをされて、木に成ったまま越冬することで、酸味が抜けて食べ頃となり、翌年の5月頃に出荷されます。
つまり、花が咲いてから収穫するまで1年以上かかるということなのです。
そして、出荷と共に、また来年の日向夏のための受粉作業が始まる訳ですね!?
宮崎県のJA綾町では生産者の方々が一丸となって日向夏の生産をされているそうです。
ハウスでは種なし、種の少ない日向夏、露地で早生、在来日向夏を栽培し、出荷できる期間を延ばしたり、食べやすく改良をされたりしています。
どれも除草剤を一切使用しない独自の栽培方法を実践されているそうですよ。
2020年3月からは、日向夏発見200年を記念した特設サイトが開設されていて、県をあげて日向夏を大切にしている様子がよくわかりますね。
4月 【和風月名 卯月】
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