9月7日(土)。
やっと秋らしさを感じられる日々がやってきたかと思った矢先、日中最高気温が35度を超える真夏日がぶり返したこの日。
まだ夏を感じながらも秋を先取りするタイミングで、モリ乃ネワークショップ『秋の保存食づくり』~季節を味わう保存食~が開催されました。
その様子をモリ乃ネスタッフのヒロミがレポートいたします♪
今回の『季節を味わう保存食』WSも満席で、有難いことにキャンセル待ちをして頂いていた方もいらした状況でした。
(ご案内できなかった方々が多くいらしたことは大変心苦しく、次回は2回に分けての開催など、現在検討しております。)
『秋の保存食づくり』では、秋が旬の食材で4種類の保存食をつくってお持ち帰りいただきました。
・この時期限定の生の落花生でつくる「ピーナッツバター」
・秋の養生にも重宝する新生姜の万能保存食「新生姜のスパイスはちみつ漬け」
・きのこの旨みを存分に味わえるご飯やお酒のお供の定番「ミックスきのこのなめ茸」
・秋の食材を使った植物性乳酸菌たっぷりの「秋の水キムチ」
保存食づくりの後は、その保存食を使ったアレンジ料理をご紹介しながら、みなさんで料理を仕上げていただき、ランチにします。
4種類の保存食を仕込んで、さらにそのアレンジメニューもつくっていきますので、ボリューム満点の内容となっています。
まずは、ノブさんよりそれぞれの保存食、ランチでつくるアレンジメニューについての説明をしていきます。
そして!
やはりこれです!
これから仕込んでいただく保存食の「味わいや様子を体験していただくこと」から。
4種の試食をしていただきました。
それぞれの味わいや見た目などを体感することで、これからする工程がわかりやすくなるという点でも「まずは完成形を知っていただくこと」を大切にしています。
そこから、早速実習スタートです。
(それぞれの工程に「冷ます」「煮詰める」「さらしておく」などの待ち時間があるため、実際の作業進行は順番が異なりましたが、ここでは順を追ってご紹介していきますね。)
水キムチは、夏の水キムチとつくり方は同様ですが、秋の旬の野菜に替えて仕込みます。
「夏の水キムチづくり」イベントレポートはこちらをご覧ください。
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今回も、水キムチは密閉保存袋に入れてお持ち帰りいただきました。
各自ご自宅にて、お好みの発酵具合になるまで乳酸発酵させます。
「新生姜のスパイスはちみつ漬け」は、収穫したての旬の新生姜を使って漬けていきます。
たっぷりのはちみつに、スパイスも一緒に漬けこむので、風味が増してさっぱりといただくことができます。
お料理に使うこともできますし、漬けたはちみつを炭酸水で割ってジンジャーエール、お湯で割ってホットジンジャーなどでお召し上がりいただくこともできます。
私個人的には『ことごと綴り』ブログにてご紹介しています「ローズマリージンジャークッキー」が大好きでおすすめです。
ちょっと贅沢な気分になれる香りふくよかで大人な味わいのクッキーですよ。
『ことごと綴り』ブログ「ローズマリージンジャークッキー」はこちら
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「ミックスきのこのなめ茸」は、とにかくきのこがたっぷり。
フライパンで調理をしていただこうと思っていましたが、急遽大鍋に変更したくらいですw
他の種類のきのこでもつくれるそうなので、お好みのきのこで試してみるのもいいですね。
「ピーナッツバター」は、茨城県産の「オオマサリ」という生落花生を前日に茹でておいたものを使用します。
皆さんには、殻を割って中身を取り出していただく工程から仕込んでいただきました。
材料をフードプロセッサーに入れてペースト状にしていきます。
それぞれ保存びんに詰めてお持ち帰りいただきました。
このピーナツバターは、甘すぎないのでこのままパンにたっぷりと塗っていただくのが定番でとても美味しいのですが、他にもお菓子作りに加えたり、お料理に調味料として加えたりすると香りとコクがプラスされるのだそうです。
ここまでで、保存食を仕込む実習は完了。
ここから、ランチのアレンジメニューづくりに入ります。
最初に、皆さんには、各メニューの材料を切るなど、下ごしらえの準備をしていただきました。
全ての材料が揃ったところで、ノブさんがデモンストレーションをしながらつくっていきます。
ピーナツバターを使った、バンバンジーの「ピーナツ味噌だれ」。
ピーナツバターが調味料として使えるということが、私にはとても新鮮!
自家製ピーナツバターで自家製だれをつくり、それを添えた一皿、なんて、急に料理上級者になった気分ですよね。
塩麹に一晩漬けた鶏ささみのゆで鶏、きゅうり、トマトのバンバンジーを、ピーナツ味噌だれでいただきます。
盛り付けは皆さんにしていただきましたが、とても丁寧で美しい仕上がりになっていました!
こちらは、新生姜のスパイスはちみつ漬けを使った「鶏手羽元とさつま芋の生姜はちみつ煮」。
下ごしらえした手羽元とさつま芋、いんげんを一緒に煮込みます。
ミックスきのこのなめたけのアレンジメニュー「なめたけと豆腐のおろしあんかけスープ」も、旨みたっぷりの保存食があるので、基本的には材料を一緒に火にかけて調整するだけ。
ささっと美味しい一品がつくれてしまいます。
ごはんは「黒千石大豆」の豆ごはんを炊きました。
この日、皆さんも仕込んでお持ち帰りいただく「水キムチ」も、ランチの箸休めに。
前日にノブさんが漬けたものを器に盛り付けていきます。
【この日のランチセット】
・鶏手羽元とさつま芋の生姜はちみつ煮
・なめたけと豆腐のおろしあんかけスープ
・ピーナツ味噌だれのバンバンジー
・秋の水キムチ
・黒千石大豆ごはん
鶏手羽元とさつま芋の生姜はちみつ煮は、見た目のイメージよりかなりさっぱりしていると思います。
まろやかな甘みと生姜の風味、レモンの酸味が効いています。
鶏の手羽元がやわらかくなっていて、ほろほろと肉離れもよいです。
なめたけと豆腐のおろしあんかけスープは、たっぷりの大根おろしときのこ、豆腐が「ほっこり代表!」といった抜群のコンビネーションで、とろとろのあんかけ具合が、ほっとする優しい味に仕上がっています。
ピーナツ味噌だれのバンバンジー。
ピーラーで薄くスライスしたきゅうりは見た目にも綺麗ですが、たっぷりたれをかけたゆで鶏をくるくると巻いていただくと、ほんのり甘味を感じて絶妙です。
コクがあり、香ばしくて甘しょっぱいピーナツ味噌だれは、他にもいろんなものに合いそうです!
秋の旬の野菜バージョンの水キムチ。
漬け汁まで飲み干して、カラダが喜ぶ一品です。
これでもか!というほどに黒千石大豆がたっぷりと炊き込まれた3分つきのごはん。
お米に紫の色味を濃くつけるためと、豆の栄養素を逃さずいただくために、豆を浸水した水で炊いたそうです。
流石、ノブさん。
秋のランチにぴったりなシックな色合いのご飯でした。
ノブさんのワークショップや、つくり出すランチメニューは、いつも五感がフルに働く様な愉しさがあります。
ひとつひとつの美味しさはもちろん、栄養面でのバランス、視覚的彩り、季節感。
料理なのですが、私は「設計」=「デザイン」の域だなぁ、と思います。
そして、妥協なし!w
「ここまでやらないと、これをやる意味がなくなってしまう」と、決して削ぎ落すことはしない。
皆さんにお伝えしたいこと、体感いただきたいことが山ほどあるようです。
この日、皆さんには、4種の秋の保存食を仕込んでお持ち帰りいただきました。
それぞれ、そのままでも、アレンジしてもいただけるので、皆さんがどの様に楽しまれるのか興味津々です。
保存食なので、少し日持ちするものではありますが、美味しくて、おそらくすぐになくなってしまうでしょうね~w
ノブさんの保存食は、手に入りやすくご家庭にもある食材で仕込むものがほとんどですので、また、ぜひリピートしてくださいね。
ご参加くださいました皆さん、どうもありがとうございました!
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