
トマトは一年中食べられますが、日本での露地栽培の旬は6月~8月の夏といわれています。
ですが、本来トマトは高温多湿に弱く、冷涼で強い日差しを好む野菜のため、実は、一番おいしい時期は、春から初夏と秋だともいわれているのです。
この時期、太陽の光をたくさん浴び、比較的乾燥した気候の中でトマトは糖度をあげ、栄養価も最も高くなるのだそうです。
トマトの保存食や調味料づくりは、夏だけでなく、秋も適した時期なのですね。
さて、今回ご紹介するのは、フレッシュトマトをたっぷり使ったサルサソース。
「サルサ」とは、スペイン語で「ソース」という意味で、ラテンアメリカ料理に使われる液体調味料のことを指すのだそうです。では「サルサソース」は「ソースソース」ってこと?というのはおいといて。
メキシコのタコス料理などでよく知られるトマトを使ったサルサソース(サルサ・メヒカーナ)は、混ぜる具材によって味わいもアレンジでき、タコスの他にもサラダのように食べたり、ディップやソースにしたりと、さまざまな料理に活用でき、美味しく華やかに料理を引き立てます。
塩麹の旨みが加わったジューシーなトマトをたっぷりと味わえるサルサソース3種。
野菜を刻んで混ぜるだけで簡単にできあがりますので、ぜひお試しくださいね♪
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① 塩麹サルサソース(マイルドタイプ)
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《材料》できあがり量:約600〜650ml
・トマト…大2個(400g)
・玉ねぎ…1/2個(100g)
・ピーマン…1個
・パセリ…みじん切り大さじ2
・レモン汁…大さじ1
・オリーブオイル…大さじ2
・塩麹…大さじ1 *味をみて調整
《作り方》
①トマトは1cm角に切りに、玉ねぎ、ピーマン、パセリはみじん切りにします。
玉ねぎのみじん切りは水にさらして絞っておきます。
②全ての材料をボウルに入れてまんべんなく混ぜます。
味をみて、塩麹とレモン汁で味を調えます。
③清潔な保存びんに入れます。
〈メモ〉
*トマトの皮が気になる場合は湯むきしておきます。
〈保存〉
冷蔵で4〜5日ほどが保存の目安です。

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② 塩麹サルサソース(ピリ辛タイプ)
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《材料》できあがり量:約600〜650ml
・トマト…大2個(400g)
・赤玉ねぎ…1/2個(100g)
・青唐辛子…2〜3本 *辛さはお好みで調整
・パクチー…みじん切り大さじ2
・にんにく…1かけ
・レモン汁…大さじ1
・オリーブオイル…大さじ2
・塩麹…大さじ1 *味をみて調整
《作り方》
①トマトは1cm角に切りに、赤玉ねぎ、青唐辛子、パクチー、にんにくはみじん切りにします。
玉ねぎのみじん切りは水にさらして絞っておきます。
②全ての材料をボウルに入れてまんべんなく混ぜます。
味をみて、塩麹とレモン汁で味を調えます。
③清潔な保存びんに入れます。
〈メモ〉
*トマトの皮が気になる場合は湯むきしておきます。
*青唐辛子をみじん切りするときは、ゴムかビニールの手袋をするとよいです。
唐辛子の種類によってからさが異なるので、味をみながら量を調整してください。
*辛さはお好みで、赤唐辛子、パラぺーニョ、タバスコ、一味唐辛子などを加えても。
〈保存〉
冷蔵で4〜5日ほどが保存の目安です。

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③ アボカドサルサソース(ワカモレ)
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《材料》(作りやすい分量)
・アボカド…1個
・塩麹サルサソース…アボカドと同量
・レモン汁…小さじ1
・塩…少々
《作り方》
①アボカドは種と皮を取り除いてボウルに入れ、レモン汁を加えて、フォークやゴムベラなどでなめらかになるまで潰します。
②サルサソースと塩を加えて混ぜ、味をみて塩で調えます。食べる直前まで冷蔵庫で冷やします。
〈保存〉
冷蔵庫で2〜3日が保存の目安です。
〈応用メニュー〉サルサソース3種共通
定番はタコス、タコライス。
サンドイッチ(茹で卵・ツナ・マヨネーズと混ぜても)やホットドック。
バゲット、クラッカーのトッピング・ディップなど。
スクランブルエッグやオムレツ、グリルしたお肉やソテーした魚に添えるソースに。
冷製パスタ。ドレッシングに。

旬の食材のこと
『トマト』

通年市場にありますが、冬から初夏に採れる冬春トマトと、夏から秋にかけて採れる夏秋トマトがあるそうです。
特に春から初夏にかけては、日光をたくさん浴びて、比較的乾燥した気候の中でトマトの糖度があがり、味も濃くなる上、栄養価も最も高くなります。
お店で選ぶ際はへたが緑でぴんとしているものを。
乾燥して縮れているようなものは収穫してから時間が経っていると言えますので選ばないようにしましょう。
また、お尻の先から上のヘタに向かって何筋も放射線状に筋が見えるものは糖度が上がっているトマトなのだそうですよ。
トマトの赤い色の元はリコピンといわれる色素です。
リコピンとは、植物などに含まれる赤色やオレンジ色の色素成分、カロテノイドのひとつ。
β-カロテンなどの仲間といえば分かりやすいですね。
リコピンはそのカロテノイドの中でも抗酸化作用が高く、同じく抗酸化作用を持つビタミンEの100倍以上!
美肌目指して積極的にとりたいですね。
リコピンは油に溶けやすい性質のため、油と一緒に食べると体内への吸収率がアップ!
さらに、加熱により吸収率が高まるので、トマトソースや、シチュー、スープなど、加熱調理して食べるのがおすすめです。
6月 【和風月名 水無月】
【二十四節気・七十二候】についてはこちら
【夏の保存食レシピ】水無月(6月)《3種の塩麹サルサソース》
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