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【柚子の生姜はちみつ漬けのアレンジレシピ】『手羽元と大根の柚子生姜煮』

執筆者の写真: morinonemorinone
【柚子の生姜はちみつ漬けのアレンジレシピ】『手羽元と大根の柚子生姜煮』

秋の保存食『柚子の生姜はちみつ漬け』を使ったアレンジレシピです。




《材料》2人分

・鶏手羽元・・・6本

・大根・・・200g

・いんげん・・・6本

・茹で卵・・・1個(固さはお好みで)


〈A〉柚子の生姜はちみつ漬け・・・大さじ2

〈A〉水・・200ml

〈A〉しょうゆ・・大さじ2

〈A〉みりん・・大さじ2

〈A〉酒・・・大さじ2


・ごま油・・・大さじ1/2

・小ネギ・・・適量(小口切り)



《作り方》

①大根は1cm幅のいちょう切りにします。耐熱皿に並べ、ひたひたに水を加えたら600Wのレンジで5分ほど加熱し、ザルにあげておきます。

いんげんはスジをとり、5cmくらいの長さに切ります。


鶏手羽元は、余分な皮や脂肪を除き、皮を下にして置いて骨の両側に切り込みを入れておきます。


③フライパンにごま油をひき、鶏手羽元を入れてこんがりと焼き色がつくまで焼きます。


④①の大根といんげん、茹で卵、〈A〉の調味料を全て加え、落とし蓋をして中火で10分ほど煮て、照りが出て煮汁が少し残っているくらいで火を止めます。


⑤器に盛り、半分にカットしたゆで卵を添え、小口切りした小ネギを散らします。


*鶏肉は、手羽先、もも肉、ムネ肉などお好みの部位を使ってつくれます。

*エリンギやしめじなどのきのこ類、蓮根や人参などの根菜類、青梗菜や小松菜などの青菜、大豆や白インゲン豆などの豆類などと一緒に煮ても美味しいです。






 

旬の食材のこと

『柚子』


【秋の保存食レシピ】霜月(11月)柚子

柚子はミカン科ミカン属の果実で、海外でも「ユズ」と呼ばれています。

奈良時代から栽培されていて、歴史の古い柑橘です。

酸味がとても強いので、みかんのように生食には向かない果実ですが、フレッシュで清々しい香りが高く、お料理の脇役として香り付けに使われたり、果皮を薄く剥いて料理に色味を加えたり、五感を楽しませてくれますね。


柚子は5~6月に白い花を咲かせ、7~8月の夏の時期に青玉と呼ばれる緑色の未熟な青い実を収穫します。

青玉は、薬味として使われるのが一般的です。


その後、果実は熟成して11月中旬~1月には成熟した黄色い実が収穫されます。

11月中旬~12月に収穫の最盛期を迎え、この頃が黄柚子の旬と言われます。


柚子の木には長く鋭いトゲがあることをご存知でしたか?

風などで枝が揺れることにより、果実に傷がつくことがあります。

結構堅いトゲなので、収穫時には手を傷つけないよう注意が必要です。

柚子の生長に影響はないので、毎年お庭で収穫をされる方などは、この棘を取っておくと良いかもしれません。


日本には、冬至(太陽暦の12月21日頃)にお風呂に柚子を浮かべて柚子湯につかる風習がありますね。

これは、柚子には血行を促進し体温を上げる効果があるため、柚子湯に入るとその冬は風邪を引かずに過ごせると言われることのほか、柚子の強い香りが邪気を払うという言い伝えから生まれたものです。


【秋の保存食レシピ】霜月(11月)柚子

子供の頃、お風呂の蓋を開けて、ぷかぷかと浮かぶ柚子の様子や香りが嬉しくてテンションが上がっていたことを思い出します。

こういった五感にうったえて記憶に残るような風習は、ぜひとも長きにわたって受け継がれていって欲しいものですね。


柚子はカリウムやビタミンC、クエン酸が豊富です。

ビタミンCには風邪の予防や疲労の回復、肌荒れなどに効果があります。

皮の方が栄養価は高く、ビタミンCを多く含んでおり、果汁の4倍近く含まれているそうです。


柚子の白い綿の部分や筋の部分には、ヘスペリジンというポリフェノールの一種が多く含まれています。

このヘスペリジンが、血管を強化し、むくみなどを防ぐ役目があるそうですよ。

また、血流を改善する役目もあり、肩こりや冷えの改善が期待できますね。


少し苦味が出ますが、皮や綿ごと砂糖に漬けてシロップにして飲めば、その栄養も摂ることができそうですね。

シロップをつくった後の皮や綿などは、ネットに入れてお風呂に浮かばせると柚子湯と同じ効能が期待できます。

本当に無駄にするところのない果実ですね。

古くから日本人に親しまれていたのも、その効果効能を見れば納得です。


苦味をもつ物質リモノイドは、抗がん作用・悪玉コレステロール抑制作用があり、精油成分やクエン酸・ビタミン類が相乗的に働き、リウマチ・関節炎などの腫れや痛みを緩和する働きもあるそうですから、除いてしまうなんてもったいない!ですね。


柚子の種の表面のヌルヌルした部分は、ペクチン質と呼ばれるもので、水溶性の食物繊維です。

これには整腸作用があり、下痢や便秘を予防する効果や、血糖上昇の予防やコレステロール値のコントロールをする働きがあるとされています。

また、血行を促進するピネンやリモネン、抗炎症作用のあるナリンジンなども含まれます。

これらの作用で血液の循環も良くなり、冷え性やリウマチの症状が改善されると考えられています。


柚子の種から化粧品をつくりたい場合は、実から取り出した種を焼酎につけて1〜2週間漬け込み、冷暗所に置きます。時々混ぜて、液体がトロッとしてきたらザルなどで濾して、精製水などで薄めて使います。

その後の種も捨てずに袋などに入れてお風呂に入れて使えば肌がしっとりとしますよ。

リモネンという香り成分は、大脳に直接働きかかけて、気持ちをすっきりさせる、ストレスを和らげるなどのリラックス効果が期待されます。そのため、柚子から抽出されるアロマオイルは、病院や介護施設でのアロマセラピーに利用されているのだそうです。


店頭で選ぶ際には、手に持った時に、実に張りがありブヨブヨしていないものを選びます。

ヘタの部分を見て、切り口が新しく茶色くなっていないか確認し、良い香りがしているか確かめましょう。


柚子は気温が高い時期は乾燥しないようラップで包むか袋に入れ野菜庫に入れておくとよいでしょう。

香りが命なので、なるべく早く使いきるようにしてくださいね。


【秋の保存食レシピ】霜月(11月)柚子

柚子の皮は料理の風味付けにも使えます。

肉じゃがの隠し味に少し添えたり、和え物や冷奴などにほんのひとかけ添えるだけで、とても上品な料理になりますね。


浅漬けや醤油漬けを作る時に、ザク切りにしたユズを加えるだけで風味豊かなお漬物が出来ます。

またピクルスを作る時にも果皮またはザク切りを加えると美味しいですよ。


絞ってポン酢として使えば、鍋料理には欠かせませんね。冬ならではの味わい方を楽しめます。

オイルと共にドレッシングとしても爽やかな風味のサラダが楽しめます。


このように、柚子は果肉や果汁だけでなく、皮や種など実のあらゆる部分に体によい、さまざまな栄養が含まれています。

寒さに強く、育てやすい樹木でもあるので、ご自宅で柚子の木を栽培して、旬の時期にその実を堪能するのも素敵ですね。





 



11月 【和風月名 霜月】








 









【柚子の生姜はちみつ漬けのアレンジレシピ】『手羽元と大根の柚子生姜煮』

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