
冬の保存食『ザワークラウト』を使ったアレンジレシピです。
ザワークラウトは煮込んでも美味しく、出汁にもなります。
鍋で具材をコトコト煮るだけの簡単料理です。
ザワークラウトに含まれる植物性乳酸菌がお肉をやわらかくしてくれ、旨みもアップします。
《材料》2人分
・ザワークラウト:2カップ(約300g)
・豚肩ロース肉(ブロック):300g
・ソーセージ:4本
・にんじん:1本
・じゃがいも:大2個
・玉ねぎ:1個
・にんにく:2かけ
・ローリエ:2枚
・塩:小さじ1/2
・黒こしょう:3粒
・水:適量
・オリーブオイル:小さじ1
《つくり方》
①豚肉は食べやすい大きさに切り、全体に塩をよくすり込む。
にんじんは(皮をむいて)縦半分に、じゃがいもは皮をむいて半分に、玉ねぎは8等分のくし形に切ります。にんにくはつぶします。
②鍋にオリーブオイルを中火で熱し、豚肉を入れて表面に焼き目をつけます。
他の材料を全て入れ、水をひたひたになるまで注ぎます。
沸騰したらアクをとり、弱火でコトコトと1時間ほど煮込みます。
仕上げに塩(分量外)で味をととのえます。
③器に盛ります。マスタードを添えても。
旬の食材のこと
『キャベツ』

キャベツは、古代ギリシャ時代から食べられていた最古の野菜のひとつです。
キャベツはブロッコリーやカリフラワーなどと同じアブラナ科アブラナ属の多年草で、その祖先はその薬用効果の大きさでしばしば話題になる、青汁の原料としておなじみの「ケール」です。ケールの葉が変化し、結球したものが現在のキャベツです。
調理用途の広さから人気が高まり、ダイコンに次いで生産量の多い野菜なのだそうです。
1年中、栽培されていますが、キャベツの種類が出荷時期によって分類されていることをご存じですか?
よく知られているのが、秋ごろに種をまき4~6月に収穫する春キャベツ、夏に種をまき11~3月に食べごろを迎える冬キャベツです。
収穫の時期だけでなく、生産地も味わいも異なります。
冬に収穫される冬キャベツは、愛知県や千葉県が主な生産地で、11月頃から2月頃までが旬です。
春に収穫される春キャベツは、千葉県や神奈川県、九州地方で栽培されています。夏に収穫される高原キャベツ(夏キャベツ)は、群馬県、長野、北海道をはじめ東北で作られる高冷地で生産されるキャベツを言います。
キャベツは品を替え産地を替えながらほぼ周年美味しい物が出回ります。
強いて言うなら、秋に夏物と冬物の切り替え時に品薄になる事がしばしばあるそうです。

↑冬キャベツ
全体の形は扁平で、内部は白く、葉はかたく巻かれている。葉1枚1枚がしっかりしてかため。加熱しても煮崩れしにくい。

↑春キャベツ
全体は丸い球形で内部は黄緑色をしていて、葉の巻きがゆるい。葉はやわらかめで、みずみずしい。サラダなど、生食に適している。
3月から5月ごろにかけて、スーパーでも頻繁に見かけるようになる春キャベツ。やわらかくて甘みがあっておいしいですよね。
ビタミンUが含まれていることが特徴的です。
ビタミンUは、キャベツから発見されたビタミン様物質で「キャベジン」とも言われ、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの胃腸障害を予防・改善する働きがあります。
また、大根に含まれているジアスターゼもキャベツの方が多いそうです。ジアスターゼはでんぷん分解酵素で、消化を助け、胃酸過多、胃もたれや、胸やけなどに効果があるそうです。
トンカツにはキャベツの千切りが良く合いますね。
この組み合わせで、しっかりとキャベツを食べる事でトンカツの脂っぽさで胸やけを起こす事も少なくなります。
胃が弱っている時には積極的にキャベツを食べるようにすると胃が楽に感じますよ。
ビタミンCやビタミンK、カロテン、カルシウム、食物繊維のほか、うまみ成分であるグルタミン酸を含みます。
ビタミンCは外葉と芯の周りに、カロテンは外葉に多く含まれるので、大切にいただきましょう。
店頭にて選ぶ際には、春キャベツは、巻きがふんわりしていて軽いものを。それ以外は、葉がしっかり巻いて重く感じるものが良品です。次に底を見て、軸の部分の切り口が新しいかどうか、そして、太すぎないかをみます。太すぎるものは、葉の硬い軸の部分も多いと思って良いです。
そして、しっかりとしたみずみずしい外葉が付いたままの物が良いです。外葉は鮮度の目安になります。
なるべく緑が濃い物の方が良いです。その方が栄養も多く、見た目も美味しそうですよね。春キャベツや高原キャベツなどの場合は特にそうです。艶のあるものを選んでください。
保存は、スーパーのビニール袋などに入れて、キャベツが呼吸出来るように口を緩く閉じて冷蔵庫の野菜庫に入れます。
丸のままだとかなり日持ちします。
更に、軸の部分をくり抜いて、そこにたっぷり水を含ませたキッチンペーパーなどを詰めて袋に入れて野菜庫に保存それば一か月程度はもちます。その場合、時々キッチンペーパーを新しい物に取り換えるようにしてください。
キャベツを切る場合は使う分だけ切りとってまた戻すようにしてください。
なるべく切り口が少なく済むようにした方が良いです。切り口が変色してきます。
外側の葉から必要な分だけ剥がして使うようにしても良いです。ただ、その方法だと、後になるほど白い部分だけになってきます。
千切りやザク切りの状態で保存する場合は、一度水にさらし、水気を切って袋か密封容器煮入れ、冷蔵庫で保存します。それでも次の日には食べてしまう方が良いでしょう。
余談ですが、キャベツはフランス語で「シュー」。
お菓子のシュークリームの由来は、ここからきているのだそうですよ。
シュークリームはフランスで「シュー・ア・ラ・クレーム(chou a la creme)」といって、直訳すると“クリームが詰まったキャベツ”という意味になるのだそうです。
2月 【和風月名 如月】
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