
夏の保存食『無花果のスパイスコンポート』を使ったアレンジレシピです。
無花果のスパイスコンポートのやさしい甘味とトマトの旨味、チーズのコク、バルサミコ酢の酸味が合わさって、奥行きのある味わいのマリネです。
無花果のトロンとしたした食感が楽しめます。
ひんやり冷やしてお召し上がりください。
バゲットにのせて一緒に召し上がるのもおすすめです。

《材料》2人分
・無花果のスパイスコンポート:2個
・ミニトマト:8個
・玉ねぎ:1/8個(25g)
・イタリアンパセリ:4〜5本
・モッツアレラチーズ: 適量
・オリーブオイル:大さじ1
・バルサミコ酢:大さじ2
・塩、こしょう:適量
・イタリアンパセリ(飾り用):適量
《作り方》
①無花果のコンポートは縦6等分に切ります。
ミニトマトはヘタを取り4等分に切ります。玉ねぎはみじん切りし水にさらして辛味を取った後、水気を切ります。
イタリアンパセリは、葉の部分をみじん切りにします。モッツアレラチーズは食べやすい大きさに切ります。

②ボウルにバルサミコ酢、塩、こしょう、①を入れて混ぜ、オリーブオイルを加えて全体を和えます。
③器に盛り、こしょうをかけて、イタリアンパセリを添えます。

フレッシュな無花果をそのまま食べるのもよいですが、ひと手間かけて調理することで、無花果のおいしさをしばらくの間味わうことができます。
夏から秋にかけてが旬の無花果を、いろいろな食べ方で楽しんでみてはいかがでしょうか。
旬の食材のこと
『無花果』

その名は、中国での名前「映日果(エイジツカ)」がなまって「いちじく」となったという説と、一日一個ずつ熟すから、または一ヶ月で熟すから、「一熟」と名がついたという説があります。
また、「無花果」と書きますが、実際には花が咲かないわけではありません。実の中に無数の白い花を咲かせるので外から見えず、花が咲かないように見えるからなのです。
いちじくの収穫時期は長く、8月頃から10月頃までとされています。
旬のはしりになる、6月頃から7月頃に採れる品種を「夏果」、8月頃から10月頃までに採れる品種を「秋果」と呼びます。
また、初夏と秋の両方で実がなる品種もあります。
イチジクは水溶性の食物繊維であるペクチンを豊富に含んでおり、腸の活動を活発にさせ、便秘に効果があります。
カルシウムや鉄分など、血や骨の素となるミネラル分をバランスよく含んでいます。
身体からナトリウムを出す働きがあるため、高血圧症の方によいとされているカリウムも含まれています。
フィシンなどの酵素も含まれており、食後に食べると、消化を促進させてくれるそうです。また、お酒を飲んだ後に食べると、二日酔いにもなりにくいとも言われています。
最近では、女性ホルモンの調整にも効果を発揮するとして、注目されている食材です。
果物の中には、バナナのように収穫してから一定期間眠らせることでより甘みを出す「追熟」ができるものがありますが、いちじくは「追熟できない」部類に入りますのでお店で選ぶ時がポイントになります。
いちじくは完熟すると、果頂部というお尻の部分がぱっくりと割れてくる特徴があります。裂け目ができ初め、中の紅い花が見えているくらいがベストなタイミングです。表皮にハリがあり、傷がないかも確認しましょう。
鮮度の良いいちじくを見分けるのに、ヘタの切り口を見るという方法もあります。枝から切られた部分を見て、切り口が新しいかどうかを見てくださいね。
いちじくの表皮には細かい毛がありますが、塩で表面をこすって洗えばそのまま食べることができ、素材の味を味わえます。完熟したいちじくなどは皮が柔らかく、そのまま食べることも多いのだそうです。
足の速いいちじくは、冷凍して保存するとよいでしょう。
冷凍してしまうと生いちじくと食感は変わってしまいますが、コンポートのような柔らかい食感になります。
冷凍保存する場合は、解凍してから食べやすいように、先に皮を剥いてからぴったりとラップにくるんで冷凍しておくとよいですね。
8月 【和風月名 葉月】
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【無花果のスパイスコンポートのアレンジレシピ】『無花果とトマトのマリネ』
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