
夏の保存食は「無花果」を使ったスィーツを2つご紹介します。
【無花果の保存食・スイーツ①♪】
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無花果のスパイスコンポート
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かわいらしい形と美しい色みを生かした丸ごとコンポート。
ほのかなピンク色が煮汁にも移ってきれいです。
トロンとした食感で、いちじく独特の素朴な甘みが口の中に広がります。

《材料》作りやすい分量
・無花果:5個(350~400g)
・レモン(輪切り):5枚
〈A〉白ワイン:100ml
〈A〉水::100ml
〈A〉砂糖:大さじ3
〈A〉はちみつ:大さじ1
〈A〉シナモンスティック:2本
〈A〉八角:1個
《作り方》
① 無花果は皮ごと洗って水気を拭き取り、竹串で数カ所穴をあけます。
② ステンレス又はホウロウの鍋に〈A〉の材料を入れてよく混ぜ、無花果と輪切りのレモンを入れます。
中火にかけ、沸騰したら弱火にして15〜20分コトコト静かに煮ます。
そのまま煮汁の中で冷まします。

③ シロップごと保存容器に入れ、冷蔵庫で冷やします。
〈食べ頃〉
すぐに食べられますが、夏は冷蔵庫で冷やすとより美味しく召し上がれます。
〈保存〉
冷蔵庫で2週間程が美味しく食べられる目安です。
〈応用メニュー〉
・ワインは赤ワインを使うとシックな色合いの芳潤なコンポートに。ロゼやオレンジなどお好みのものでも。
・マスカルポーネチーズやアイスクリームなどを添えればデザートに。サラダやマリネ、カットして生ハムと合わせてオードブルに。肉料理に添えたりのソースに加えたりとお料理にも使えます。
・コンポートのシロップをソーダーで割ったり、ゼリーにしてもいいですね。

【無花果の保存食・スイーツ②♪】
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無花果の甘酒ヨーグルトアイス
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とっても簡単に作れる、砂糖不使用のやさしい甘さのアイスです。
無花果とヨーグルトの酸味との相性もよく、さっぱりと召し上がれます。
淡いピンク色と無花果のプチプチした食感もお楽しみください。
無花果と甘酒のダブルで腸の活動の活発化が期待できますね。

《材料》出来上がり約450g
・甘酒:150g
・無糖ヨーグルト:150g
・いちじく:150g(2個くらい)
《作り方》
① ヨーグルトはキッチンペーパーなどを敷いたザルに入れて冷蔵庫で2時間ほど水切りをします。
② 無花果は皮をむいて適当な大きさにカットします。
③ 無花果、甘酒、水切りしたヨーグルトをミキサーやフードプロセッサーなどに入れ、滑らかになるまで攪拌します。
無花果を完全にペーストにせず食感を残してもおいしいです。
④冷凍可能な清潔な保存容器に移し、冷凍庫で凍らせます。
甘酒を使うと凍らせてもカチカチになりません。

凍るまでに途中2~3回、スプーンなどで全体をくずし、空気を入れながら大きくかき混ぜるとなめらかな口当たりに仕上がります。
〈保存〉
冷凍庫で約 1ヶ月間がおいしく召し上がれる目安です。

夏の保存食『無花果のスパイスコンポート』を使ったアレンジレシピ

旬の食材のこと
『無花果』

その名は、中国での名前「映日果(エイジツカ)」がなまって「いちじく」となったという説と、一日一個ずつ熟すから、または一ヶ月で熟すから、「一熟」と名がついたという説があります。
また、「無花果」と書きますが、実際には花が咲かないわけではありません。実の中に無数の白い花を咲かせるので外から見えず、花が咲かないように見えるからなのです。
いちじくの収穫時期は長く、8月頃から10月頃までとされています。
旬のはしりになる、6月頃から7月頃に採れる品種を「夏果」、8月頃から10月頃までに採れる品種を「秋果」と呼びます。
また、初夏と秋の両方で実がなる品種もあります。
イチジクは水溶性の食物繊維であるペクチンを豊富に含んでおり、腸の活動を活発にさせ、便秘に効果があります。
カルシウムや鉄分など、血や骨の素となるミネラル分をバランスよく含んでいます。
身体からナトリウムを出す働きがあるため、高血圧症の方によいとされているカリウムも含まれています。
フィシンなどの酵素も含まれており、食後に食べると、消化を促進させてくれるそうです。また、お酒を飲んだ後に食べると、二日酔いにもなりにくいとも言われています。
最近では、女性ホルモンの調整にも効果を発揮するとして、注目されている食材です。
果物の中には、バナナのように収穫してから一定期間眠らせることでより甘みを出す「追熟」ができるものがありますが、いちじくは「追熟できない」部類に入りますのでお店で選ぶ時がポイントになります。
いちじくは完熟すると、果頂部というお尻の部分がぱっくりと割れてくる特徴があります。裂け目ができ初め、中の紅い花が見えているくらいがベストなタイミングです。表皮にハリがあり、傷がないかも確認しましょう。
鮮度の良いいちじくを見分けるのに、ヘタの切り口を見るという方法もあります。枝から切られた部分を見て、切り口が新しいかどうかを見てくださいね。
いちじくの表皮には細かい毛がありますが、塩で表面をこすって洗えばそのまま食べることができ、素材の味を味わえます。完熟したいちじくなどは皮が柔らかく、そのまま食べることも多いのだそうです。
足の速いいちじくは、冷凍して保存するとよいでしょう。
冷凍してしまうと生いちじくと食感は変わってしまいますが、コンポートのような柔らかい食感になります。
冷凍保存する場合は、解凍してから食べやすいように、先に皮を剥いてからぴったりとラップにくるんで冷凍しておくとよいですね。
8月 【和風月名 葉月】
【二十四節気・七十二候】についてはこちら
【夏の保存食レシピ】葉月(8月)《無花果のスパイスコンポートと無花果の甘酒ヨーグルトアイス》
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