【夏の保存食レシピ】文月(7月)《朝天唐辛子の甘酒ラー油》
- morinone
- 7月1日
- 読了時間: 4分

主に四川料理で使われる「朝天唐辛子」は、スッキリとした辛さで、火入れした時の香りがよく、コクと旨みが強い唐辛子です。
乾燥したものは、ネットなどで一年中入手することができます。
「朝天唐辛子」と五香粉の香りがふわっと広がり、玉ねぎと甘酒のまろやかな甘みを加えた、程よい辛さで旨みたっぷりのラー油です。
料理の仕上げにひと回ししたり、炒め物や煮物、スープに加えたり。
料理を香り高く、コク旨、ピリ辛にしてくれるので、いろいろな料理に使ってみたくなると思いますよ。
これからの暑い季節、食欲が減退しがちな時などにもおすすめです。
赤唐辛子の刺激的なラー油とはまた違う、華やかな味わいのラー油をお楽しみください。

【材料】作りやすい分量(できあがり容量400〜450mlくらい)
・朝天唐辛子(乾燥):25g
・玉ねぎ:1/2個
・生姜:2片(30g)
・にんにく:1/2片
〈A〉醤油:小さじ1
〈A〉オイスターソース:小さじ1/2(なくてもOK)
〈A〉酒:大さじ1
〈A〉五香粉:小さじ1〜1.5
・白ごま油:300ml(香りが強くない油)
・朝天唐辛子(乾燥):中2個
・麹甘酒:大さじ1
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【つくり方】
①朝天唐辛子は種とヘタをとり除き、フードプロセッサーにかけて粗めの粉末状にします。
*朝天唐辛子を触る際、特に種の部分は素手で触ると灼熱感や痛みを感じることがあるので、必ずゴム手袋やポリ手袋をしてください。

②玉ねぎと生姜は薄くスライス、にんにくは芽を取り除きます。
③耐熱性ボウルに①の朝天唐辛子と〈A〉を入れて混ぜ合わせます。


④深めのフライパン、または鍋に白ごま油を入れ、②と朝天唐辛子を丸のまま加えて弱火にかけます。
にんにくが色付いてきたら焦げる前に取り出します。玉ねぎと生姜は茶色くなるまで15〜20分ほどじっくりと火を通して油に風味を移し、玉ねぎ、生姜、朝天唐辛子を取り出します。
取り出したにんにく、玉ねぎ、生姜は、粗熱が取れたらみじん切りにしておきます。

⑤強火にして油が200℃になるまで熱します。
⑥③のボウルに、熱々の油をザルで濾しながら3回くらいに分けてゆっくり加え、徐々になじませていきます。
*油を入れるとバチバチッとなるので、混ぜずにそのままにしておきます。
*油は高温になるので注意。

⑦バチバチがおさまったら、みじん切りにしたにんにく、玉ねぎ、生姜を加え、全体を混ぜ合わせます。
粗熱が取れたら、麹甘酒を加えて混ぜ合わせます。
清潔な保存容器に移して冷蔵庫で保存します。

できあがり♪


〈メモ〉
*混ぜる時は、木ベラだと赤く色がついてしまうので、シリコンやステンレスのヘラがよいです。
*液体の中の朝天唐辛子、みじん切りしたにんにく、玉ねぎ、生姜は、料理の具材としても使えます(チャーハン、炒め物など)。
〈食べ頃・保存〉
すぐに使えます。
冷蔵庫で6ヶ月間ほどが保存の目安です。
〈アレンジメニュー〉
・白ごはんやお粥、卵かけご飯、豆腐、納豆にそのままかける。
・蒸し鶏、棒棒鶏、豚しゃぶ、餃子、チヂミ、春巻きのタレ。
・麻婆豆腐、麻婆茄子、麻婆春雨、野菜炒め、チャーハン、ニラ玉。
・中華風スープ、坦々スープ、酸辣湯スープ、ユッケジャンスープ、お味噌汁に加えても。
・薬膳鍋や豆乳鍋などの鍋物。湯豆腐にも。
・冷やし中華、坦々麺、ラーメン、パスタ、うどん、そば、そうめん、焼きそば、焼きうどん、焼きビーフン。
・唐揚げや焼肉の下味、肉味噌、
・ナムル、メンマ、ポテトサラダ、春雨サラダ。
・アボカド、トマト、きゅうり、オクラ、もやし、タコ、エビ、などの和えもの。
夏の保存食『朝天唐辛子の甘酒ラー油』を使ったアレンジレシピ

旬の食材のこと
『朝天唐辛子(ちょうてんとうがらし)』

四川省特産の唐辛子のひとつ。
中国語で「朝」には「向かう」、「天」には「空」という意味があり、「朝天唐辛子」という名前は空に向かって育っていくところからこの名がつきました。

長さ3cm位の太くて丸い形をしています。
四川料理の辛さの源で、「鷹の爪」と呼ばれる細長い唐辛子より、口の中にスカッと広がるまろやかな辛味と独特の華やかな香り、食欲をそそる風味が魅力の唐辛子です。
生では辛味が強いので、乾燥させて粉状に砕いたものをラー油など調味料作りに用いることが多いようです。

コロッとした楽しい形を生かしてそのまま炒める料理も多く、細長く切って、細かくしてなどお好きな形で、炒め物、煮物、辣子鶏のどのおつまみに、様々なシーンでお使い頂けます。
7月 【和風月名 文月】
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