
夏の保存食『青唐辛子しょうゆ麹漬け』を使ったアレンジレシピです。
タイ料理でおなじみの「ガパオライス」は、通常は生唐辛子と醤油を使いますが、それを青唐辛子しょうゆ麹漬けに変えてみました。
ピリッとした辛さの中に旨みをプラス。夏の定番料理にいかがですか。
豪快に混ぜながら食べると、より美味しさが増しますよ。

《材料》2人分
・鶏ひき肉: 200g
・玉ねぎ:1/4個
・赤パプリカ:1/2個
・ピーマン:1個
・バジル:12枚くらい(お好みで量を調整してください)
・にんにく:1かけ
・油:適量
・塩・こしょう:適量
〔A〕青唐辛子しょうゆ麹漬け:小さじ1・1/2(辛さは量を調整してください)
〔A〕オイスターソース:大さじ1
〔A〕ナンプラー:小さじ2
〔A〕砂糖:小さじ1
・ごはん:300g(お茶碗2杯分)
〔トッピング〕
・卵(目玉焼き用):2個
・香菜(パクチー)、きゅうり、バジル、レモンなど:適量

《作り方》
① にんにくはみじん切り、玉ねぎは粗みじん切りにします。ピーマン、赤パプリカはヘタと種を取り1.5cmの角切りにします。〔A〕を混ぜ合わせておきます。
② フライパンに油(大さじ1)、にんにくを入れて中火で熱し、香りが立ったら、玉ねぎを入れて炒めます。玉ねぎに火が通ったら強火にし、鶏ひき肉を加えてほぐしながら色が変わるまで炒めます。
③ ピーマン、赤パプリカを加えて火が通るまで炒めます。
合わせておいた〔A〕とバジルをちぎって加え、中火で炒め煮します。
塩こしょうで味を調え、汁気が少し残る程度で火を止めます。
④ 別のフライパンに油(大さじ1/2)を入れて中火で熱し、卵を割り入れ、好みの固さの目玉焼きを作っておきます。
お好みで香菜、バジル、スライスきゅうり、輪切りレモンなどを添えます。

旬の食材のこと
『青唐辛子』

青唐辛子は色付く前に収穫した唐辛子です。
木になったまま完熟させると真っ赤になり、赤唐辛子になります。
青唐辛子を食べると主要な辛さ成分のカプサイシンが内臓感覚神経に働いて、アドレナリンの分泌を活発にさせるため、発汗及び強心作用を促す働きをするとされています。
唐辛子を食べると体が燃えるような感じがして汗が出すのはこのためなのですね。
唐辛子の刺激は胃腸をも刺激し、消化液の分泌を促すことになり消化を進めます。
また、食欲を増進させる働きもあるとされます。
食欲が落ちる夏、唐辛子を利かせた辛い物が食べたくなるのは、自然と身体が欲しているということなのですね。
栄養分として、ビタミンC・ビタミンE・βカロテンも含まれている良い食材です。
βカロテンは抗発ガン作用や免疫賦活作用、その他にも体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。
唐辛子にはβカロテンと並んで、強い抗酸化作用をもつビタミンEが沢山含まれています。
これらは動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に良いだけでなく、美肌を保つためにも大切な栄養素です。
ただ、食べ過ぎると胃腸に刺激が強すぎるので注意しましょう。
鷹の爪など赤唐辛子は、加熱すると辛さが倍増するのはご存知でしょうか?
それに対して青唐辛子は加熱すると辛さが和らいで、ほんのりと甘みを感じるようになるんですよ。
選び方としては、全体にしっかりと色づき、表面に艶があるものを選びます。
軸の切り口がまだ新しく、茶色く変色したり干からびたりしていないかも確かめましょう。
生の青唐辛子は、乾燥しないように袋に入れて冷蔵庫の野菜庫に入れておきます。
1週間ほどは持ちますが、早めに調理や加工を。
青唐辛子は夏から秋の8月~10月頃が旬。時期の終わり頃には、辛味がさらに増すそうです。
生食に適している時期は、6月から10月頃となります。
そう長くはない期間ですので、見かけたら買ってしまう方がいいかもしれませんよ。
少々値段がお高めなのは、旬の短さと、まだまだ馴染みの薄い食材なために、大量入荷をしていないところが多いからでしょうか。
それなら!
来年は、家庭菜園も考えてみてはいかがでしょう?
自家栽培は食べられるまでに少し時間はかかりますが、育てる楽しさから味わえば、何より美味しく感じるのではないでしょうか。
プランターで簡単に栽培でき、病害虫もつきにくい野菜で、初心者向けだと言われているようですよ。
7月 【和風月名 文月】
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