秋の保存食『栗の蜜煮と栗ペースト』を使ったアレンジレシピです。
「栗の蜜煮」と「栗ペースト」をつくっておけば、思い立った時に簡単につくれちゃう栗の和スイーツを2つご紹介します。
十三夜は、十五夜と同じく、秋の収穫に感謝しながら、美しい月を愛でる日本で始まった風習です。
栗が収穫できる時期であり、旬のものをお供えしてお月見をしたことから「栗名月(くりめいげつ)」とも呼ばれています。
今度の十三夜(栗名月)は、月見団子もいいですが、栗の和スイーツを召し上がりながらお月見を楽しんでみるというのはいかがでしょうか。
『栗のおはぎ』
「栗の蜜煮」をやわらかいもち米で包み、さらに「栗ペースト」で包みます。
いまの季節限定、栗の風味を存分に味わっていただける、栗づくしの贅沢なおはぎです。
【材料】10個分
・もち米:1合
・砂糖(てんさい糖):5g
・栗の蜜煮:100g (10g/1個分)
・栗ペースト:500g (50g/1個分)
・くるみ(ロースト):10粒
【作り方】
① もち米を炊いて、熱いうちに砂糖を混ぜ、すりこぎで軽くつきます。
② ①を10等分に分けて、1個分をラップにのせ、栗の蜜煮約10gを包みます。
◎栗の蜜煮は割れているものでもよいです。
③ 栗ペースト50gをラップにのせて広げ、②を包み丸く成形します。
④仕上げにくるみをトッピングして完成です。
『栗のお汁粉』
「栗ペースト」と豆乳を合わせた、上品な甘さでやさしい味わいのお汁粉です。
「栗の蜜煮」丸ごと1個と白玉団子でお月見のイメージにしました。
温かいままでも、冷たく冷やしても、どちらでも美味しいです。
【材料】2人分
〈A〉栗ペースト:200g
〈A〉水:75ml
〈A〉無調整豆乳:150ml
・栗の蜜煮:2粒 (1粒/1人)
・白玉粉:30g
・水:30粒
・クコの実:2粒(お好み)
【作り方】
① 鍋に〈A〉を入れ、全体を混ぜながら中火にかけ、沸騰する直前まで温めます。
② 白玉粉に水を加えて柔らかくまとまるくらいに捏ねて、6等分にして丸めます。
熱湯に入れ、浮いてきて30秒ほどしたら冷水にとります。
③ 器に栗の蜜煮と②の白玉団子を入れ、①を注ぎ入れます。お好みでクコの実をトッピングします。
旬の食材のこと
『栗』
秋の味覚に欠かせない栗は、縄文時代の遺跡から出土しているほど、歴史の古い果物です。
種を食用とするもので、ナッツの一種です。
栗は、和栗、洋栗、中国栗と、大きく分けて3種類あります。
和栗は、日本が原産地で、色は黄色みが強く、身が大きいのが特徴です。
風味がよく渋い甘味があり、繊細な味がします。
洋栗は、フランス、イタリア、スペインなどのヨーロッパが主な産地で、和栗より身が小さく締まっています。
日本では生の状態で流通することは珍しく、製菓材料として加工されていることがほとんどです。
中国栗は、中国が原産で、小粒で甘味が強く、日本では天津甘栗として食べられています。
生の和栗は8月の終わりから12月まで流通します。
旬は9月〜11月の中旬頃までです。
鮮度や品質の見分け方は、
・皮にツヤとハリがある ・虫に食べられた穴などのないもの ・白っぽいおしりの部分が大きいもの
・重みのあるもの
などがあります。
栗は0℃に近い温度の冷暗所で寝かせることで、でんぷんが糖化して甘みが増します。
新聞紙などに包んで保存袋に入れて冷蔵庫のチルド室へ。
ポリ袋の口は栗が呼吸できるよう軽く閉める程度がよいです。
一度保存してから調理した方が、より強く甘みを感じることができるそうです。
保存期間の目安は、チルド室(0~2度くらい)で2週間〜1ヶ月ほど。
(チルド室がなければ冷蔵室(2~6度くらい)へ。)
栗は水分量が少ないので、冷凍保存にも向いています。
皮つきのままでもゆで栗にしてからでも可能で、乾燥しないように保存袋に入れて、空気を抜いて口を閉じます。
長時間常温でそのままにしておくと、水分が飛んで、実が縮んだり、虫が入ったりするので注意しましょう。
10月 【和風月明 神無月】
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【栗の蜜煮と栗ペーストのアレンジレシピ】『栗のおはぎ』と『栗のお汁粉』
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