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【冬の保存食レシピ】睦月(1月)《春菊のジェノベーゼソース》

執筆者の写真: morinonemorinone

【冬の保存食レシピ】睦月(1月)《春菊のジェノベーゼソース》

鍋ものやお浸しなどによく使われる春菊は、代表的な冬の緑黄色野菜。

生のままでも美味しく、鍋やお浸しだけでなく洋風のお料理にも合うのです。


加熱せず生のまま食べると春菊独特のクセが感じにくく、また、油と一緒に摂ると春菊に含まれるβカロテンの吸収率がアップするといわれています。

これらの性質を生かし、保存もできて幅広いお料理に使えるソースをご紹介します。


【冬の保存食レシピ】睦月(1月)《春菊のジェノベーゼソース》

バジルを春菊にアレンジし、塩麹を使ったジェノベーゼソースです。


生の春菊をナッツやチーズと合わせると、とても風味がよくなります。

上品な味わいにびっくりするかもしれません!


パスタはもちろん、野菜や豆と和えたり、お肉や魚介類のソテーにかけたり、作っておくと、いろいろな料理に使いたくなりますよ。


【冬の保存食レシピ】睦月(1月)《春菊のジェノベーゼソース》


《材料》出来上がり量 約300ml


・春菊:100g(2/3束くらい)

・松の実(またはくるみ):50g

・にんにく:1かけ

・オリーブオイル:200ml

・塩麹:小さじ2

・パルメザンチーズ:30g



《つくり方》


①春菊は洗ってキッチンペーパーで水けをしっかりと拭き取ります。

にんにくは粗く刻みます。

フライパンに松の実を入れて火にかけ、焦がさないように気をつけながら乾煎りします。香りが立ったら火からおろして粗熱を取ります。


②ミキサーやフードプロセッサーなどに、半量の春菊、松の実、にんにく、塩麹、パルメザンチーズ、半量のオリーブオイルを入れ、ペースト状になるまで攪拌します。


③残りの春菊、オリーブオイルを加え、さらになめらかなペースト状になるまで攪拌します。


攪拌している途中でときどきゴムベラなどで春菊の葉を押し込むようにしてムラをなくします。味をみて、塩(分量外)で味を調えます。


④清潔な保存びんに移し、表面が空気に触れないように分量外のオリーブオイルを適量静かに入れて、酸化を防ぎ、春菊の鮮やかな色と風味を保たせます。



〈メモ〉

・ミキサーやフードプロセッサーがない場合は、春菊、松の実、にんにくを包丁で細かく刻むか、すり鉢ですって作ってください。

・松の実のほかにくるみやアーモンド、カシューナッツなどのナッツでもよいですし、ナッツ類は入れなくてもよいです。

〈保存〉

冷蔵庫で2週間程を目安に使い切りましょう。

冷蔵庫に入れるとオイルが固まることがありますが、常温にすると液体に戻ります。

すぐに使いきれない場合は冷凍庫で約3ヶ月間保存がおいしく召し上がる目安です。

冷凍用保存袋に入れて平らにならし空気を抜いて袋の口を閉じます。使用するときは必要な分だけ折って取り出すとよいです。


〈応用メニュー〉

・定番のジェノベーゼパスタ、ニョッキやペンネのソースに。

・茹でたり蒸した野菜や豆と和えてサラダやカプレーゼにしたり、ドレッシングにしたり。

・タコ、イカ、ホタテ、エビ、白身魚との相性抜群なので、マリネのソースにもおすすめ。

・バゲットやピザに塗って焼くとおいしい。

・フリットなどの揚げ物の衣に混ぜる。

・グラタンやリゾットにも。

・肉類(鶏肉・豚肉)や魚介類(白身魚・エビ・ホタテなど)のグリルソースに。

・オムレツなど卵料理ともよく合います。







 

の保存食春菊のジェノベーゼソース』を使ったアレンジレシピ



【冬の保存食レシピ】睦月(1月)《春菊のジェノベーゼソース》




 

の保存食春菊のジェノベーゼソース』を使ったアレンジレシピ



【冬の保存食レシピ】睦月(1月)《春菊のジェノベーゼソース》



 

の保存食春菊のジェノベーゼソース』を使ったアレンジレシピ



【冬の保存食レシピ】睦月(1月)《春菊のジェノベーゼソース》


 

旬の食材のこと

『春菊』



春菊

春菊はキク科キク属の植物で、若い葉と茎を食用にします。


春に黄色の花を咲かせ、葉の形が菊に似ていることから、シュンギクという名が付きました。主に関西では「キクナ」とも呼ばれています。


「春菊」は名前から、いかにも原産地は日本であるかのように思われますが、実はもともとの原種は、ヨーロッパの地中海沿岸が原産地で、観賞用として親しまれていました。

そしてこの観賞用植物が中国などで食用の野菜として改良されたのです。このため「高麗菊」と呼ぶ地域もあるようです。


春菊の旬は冬です。

11月頃から2月頃に掛けて多く市場に出回ります。

ただ、春菊は寒さにも暑さにも比較的強い野菜のため、年間を通してある程度の量が出荷されています。


多く出回っている春菊は中葉種に当たる品種です。

春菊特有の香りが強く、葉の形も切れ込みが深いのが特徴です。


中葉種の他にも大葉種、サラダ用品種などがあり、大葉種は関西地方以西で好まれている品種です。葉に丸みがあり、切れ込みがあまり深くない見た目をしています。

サラダ用品種はその名の通り香りが少なく、茎も柔らかいので茎ごと生食することができるタイプの春菊です。


春菊には独特の香りがありますが、それはαピネンとペリルアルデヒドいう成分によるものです。

αピネンは、ひのきにも含まれている成分で、リラックス効果があるといわれています。

ペリルアルデヒドは、シソと同じ成分の香りで、防腐作用もあるといわれています。


カルシウムや鉄も多く含み、β-カロテンも豊富です。


春菊は葉が痛みやすい野菜です。

購入する際には葉の先までシャキッと張りがあり、全体的に濃い緑色をしているものを選びましょう。


好みにもよりますが茎は余り太くなっているものより細めの方が柔らかくて食べやすいです。


葉のギザギザが浅く葉が広いタイプの方が苦味や香りが穏やかで、切れ込みが深いものの方が風味が強いので好みで選ぶようにするといいですね。


ちなみに、春菊の苦味は、茎よりも葉に多く含まれ、加熱すると苦味が強くなるそうです。


春菊は乾燥しないよう濡れた新聞紙などでくるんでポリの袋などに入れて冷蔵庫に入れておきましょう。


他の葉野菜同様、春菊も寝かせておくと上に伸びようという植物所以の働きで茎が曲がりやすく、またそれが出来ない為に傷みも早くなるようです。可能な限り立てて保存する方が望ましいです。


冷凍保存もできます。

その場合は塩を入れた熱湯で30秒~45秒程度さっと固めに下茹でし、すぐに冷水におとしてから水気を良く切って、小分けしてラップに包み冷凍します。


使う時は和え物やおひたしなどの場合は自然解凍し、みそ汁など汁物の場合は凍ったままでも大丈夫です。


春菊の香りは健康にいい成分が含まれている証拠です。

そうは言っても、どうしてもあの香りが苦手という人もいるでしょう。

春菊は油と組み合わせると香りが和らぐそうですよ。





 



1月 【和風月名 睦月】



















【冬の保存食レシピ】睦月(1月)《春菊のジェノベーゼソース》

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